Saturday, February 23, 2013

衿元には。

先日紹介のノーフォーク・ジャケットなどの古い資料を見ると、
衿元の装飾にはアスコット・タイをしている写真が多く見られます。
かっちりし過ぎず、スポーティでエレガントな印象です。
アスコット・タイは英国のアスコット競馬場の名前にちなんで付けられた名前です。
ここに集う紳士達に新しいネック・ウェアとして取りいれられ、好んでフロックコートの衿元に飾った事からアスコットタイという名称が使われるようになったそうです。
当時、競馬場は紳士・淑女が集う社交場であり、レースの観戦は礼装するのが習わしでした。
立ち衿シャツにアスコット・タイが礼装です。
元々は細長いスカーフの様な物を複雑で面倒な結び方をしますが、
略式の結び方から生まれたアスコットスカーフやパフタイと呼ばれるカジュアルな物もあり、
1950~60年代にはシャツやスポーツジャケット、コートの下に結ぶのが流行します。
結び方もバリエーション豊富で、簡単です。
通常のネクタイもビシッと決まって良いですが、
アスコット・タイのようなふんわりとしたエレガントな感じもお洒落です。
コーディネイトの巾が広がるワードローブに取り入れたいアイテムです。

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