Saturday, March 31, 2012

OUTDOOR ACTIVITY

最近になって、ようやくアウトドア・ファッションの格好良さが分かってきました。
といっても、現在のハイテクノロジーな物ではありません。(それも嫌いではありませんが。)

当時の紳士の嗜みや交流の場、趣味の一つとして盛んだったアウトドア・スポーツ(ハンティング、登山、フィッシング、等)で使われた古き良き時代のギアです。

ゲームバッグやリュックサック、ハンティングジャケット、ノーフォークジャケットなど、アイビーにも取り入れられたトラディショナル・アウトドアに今とても興味が有り、勉強中です。

現在、ヴィンテージのサンプルや当時のカタログなどを見ながら、ゲーム・バッグの他にもいろいろと企画中ですが、そんな資料(本)を一部ですがご紹介致します。

"GENTLEMAN"より
ハンティングのシーン。


1920's~30'sのアメリカのカタログです。


マニュ・フランスとアバクロンビー&フィッチのカタログ。
"00's-40's VINTAGE FASHON"より



左の2冊は1930'のアメリカのカタログです。

3番目は"GENTLEMAN"と言うイギリスの洋書で、洋服以外にも下着、靴、ベルト、香水、タバコなどの小物までトラディショナルの定番のワードローブが載ったハウ・ツー本的な書籍です。英語ですが写真が多いので解り易く、見るだけでも勉強になります。

右端はワールドフォトプレスから出ている"00's-40's VINTAGE FASHON"という本で、当時のヨーロッパやアメリカのカタログ・広告が掲載されています。アウトドア、ワーク、スポーツ、ドレスなど様々な分野が楽しめます。なかなか全ては見きれない凝縮された一冊です。


古いアメリカのカタログは難しいですが、
"GENTLEMAN"と"00's-40's VINTAGE FASHON"は今でも購入可能だと思いますので興味のある方は是非!
2冊ともとても見応えがある本です。

Sunday, March 25, 2012

Game Bag 試作完成です!!!

先日からの続きで、
いよいよゲーム・バッグの試作最終工程になります。

ショルダーとバッグ本体の結合部分の縫製です。
何重にもなった縫い代の上から更に皮革を被せることで強度が増しますが、とても分厚くなります。

当時のバッグもそうですが、この部分はミシンでは難しいので手縫いになります。
一目一目、とても時間が掛かります。


左右縫い上げたら2本を1つに合わせ、片方にバックルもう片方にはDカンを付けてかしめます。

最後にショルダーベルトを取り付けて、

完成です!!!

時間は掛かりましたが、ようやく自分が使いたいバッグが出来上がりました。

早速、試着です。
全体の大きさやバランスも良い感じです。

女性にも試着して頂きました。
シンプルで大きさも程良く、男女問わず使って頂けるアイテムだと思います。



完成したバッグですが、不具合を確かめるために今現在10日間程使用中です。
使用してみて新たな修正点も出て来ましたが、収納力・機能は申し分無く、
とても使い易いバッグが出来たと思います。

これから製品化に向けて更に改善を重ね、
納得のいく物・完璧な物を作り上げて行きます。

 
そして、バリエーションやシリーズとして、、、。

いろいろと作製中です。
 
詳細はまた後日アップ致します。

Friday, March 16, 2012

Game Bag 試作中です!

途中の段階ではありますが、ゲーム・バッグ(ショルダー・バッグ)を試作中です。

仮縫いとは違い、製品同様の仕様と品質で細部(ディテール)までしっかり作り込みます。
バッグは洋服ほどパーツ数が多くありませんが、レザーの床面(裏面)や裁断面の処理、漉き加工、縫い代の始末など、素材の固さや厚さも含めてとても手間と時間が掛かります。
バッグ本体を縫い上げていきますが、途中途中でこうした方が使い易い、こうした方が格好良いと意見を出し合いながら修正したり付け足したりの作業です。
最後に ベルトやタブ、カシメなどを付けて、
 これで本体はほぼ完成しました。

正面のレザーとキャンバスのバランスがとても良い感じです。
シンプルだからこそ、何年も何十年も使い続けられるアイテムだと思います。

背面は体に当たる部分で摩擦が一番大きく、滑りと耐久性を考えてレザーにしました。
ステッチで分かれた2つのポケットにもなっています。
出し入れし易く、長財布がすっぽりと入る大きさですので、
使用頻度の高いものを入れて置くのにとても便利なポケットです。
 

底から続くベルトは、重荷物にも耐えられる構造で底面の摩耗軽減にも役立ちます。

片側の脇マチにはポケットとリングが付きます。
リングに付けた鍵ごとポケットの中に収納出来ます。
ポケットは500mlのペットボトルが入る大きさです。

フラップを開くと中にはインナータブが付き、
荷物の量によって6段階の調節が可能です。
 荷物が多くても開いたりせず安心です。

タブ下にもリングが付きますので、
こちらもキーホルダーとしてやタブを使わない時の収納として使用します。
 タブを挟んで両側に2つと、フロント内側にも1つ。
全部で3つの内ポケットが付きます。
勿論普段も便利ですが、小旅行などにもとても活躍する収納です。

残りはショルダー部分の作製です。
ようやくきちんとした一つの物が完成しつつあります。

最初の試作や仮縫いから何度もやり直し、思考錯誤してきました。
自分が本当に欲しい物だからこそ一番良い物カッコ良い物を作りたい!と。
デザインや機能一つ一つをとっても1mm単位でのこだわりがあります。
とても真剣に挑んだ物作りです。
詳細はまだ未定ですが製品化したいと考えております。

完成しましたらまたアップ致します。

Saturday, March 10, 2012

バンダナだけではなく。

古着屋巡りをしていて、バンダナ同様ついつい買ってしまうのがヴィンテージのハンカチです。
私は布が好きなようです。

当時のカタログ(1920~40's)にもバンダナと共にハンカチがたくさん載っています。

バンダナとハンカチどちらも使用目的はほとんど同じですが、大きく違う点がベースの色です。
 バンダナは汚れが目立たないように紺や赤がベースとなりますが、
ハンカチは白ベースの物が多くを占めます。
“正装=白無地のチーフ”が基本にあるからだとは思いますが、
バンダナとは逆に汚れが目立つ様に、汚れた物を使用せず清潔感を保つためであるからとも思います。
 

日本ではハンカチーフを漢字にすると”手巾(てぎれ)”となり、縁を切るということにつながるので、プレゼントとして敬遠される様ですが、当時のアメリカではギフトとして一般的だったようです。


そしてついつい集まってしまったコレクションの一部です。
バンダナには遠く及びませんが。

こちらは生地の織りによって柄が構成されたハンカチです。
白無地よりはカジュアルですがドレッシーです。

こちらはプリントのハンカチ。
白ベースですが、白地が少ないので汚れもあまり気にすることなく普段使いには最適です。
バンダナとハンカチの中間の様な感じがお気に入りです。

ワークなどのラフなカジュアルではバンダナがとても似合いますが、
スーツや小奇麗な格好をする時はハンカチの方が向いています。
このプリントのハンカチや前回作ったバンダナのように、中間の、
カジュアルにもドレスにも使える物がもう何種類か欲しいところです。


Wednesday, March 7, 2012

Game Bag ~3~

前回仮縫いはしましたが、本番を製作するにはまだ全体の形自体が心配でした。
機能性は勿論のこと、見た目(形)もとても重要だと思います。
自分が本当にカッコイイ!欲しい!と思える納得のいく物を作りたいので、
もう一度仮縫いをする事にしました。

タテ・ヨコ・マチ寸法のバランス変更と、フラップやベルトの位置関係や長さを調整した再仮縫いがコレです。
 なかなか良い面構えになったと思います。
 
形はほぼほぼ決まりました。

本番は、この仮縫いでも使用した生地を使う予定でいます。
黒色の綿帆布と茶色の化繊系生地を張り合わせたボンディング生地です。
 2枚を張り合わせることで丈夫で型崩れし難く、しかも防水の機能を持ちます。
ただし結構分厚くなるので縫製は大変ですが、。

部分使いの皮革は牛革です。
ベルト、パイピング、底マチ等々、
それぞれの箇所の仕様や機能性に応じて厚みを変えて使い分けます。


これからディテールを詰めていきますが、
出来上がるのを想像するととても楽しくなってきます。

完成したらまたブログでアップ致します!