Saturday, June 30, 2012

BUSH JACKET

WARP AND WOOFでご紹介しているハンティング・コートハンティング・バッグなどのアウトドアシリーズを展開していますが、最近こんな物も気になります。
いわゆる、ブッシュ・ジャケットやサファリ・ジャケットと呼ばれるハンティング・ジャケットの一つです。
開拓されたばかりのアフリカで、貴族や富裕層のスポーツ・ハンティングや野生観賞の旅行などにおいて使用されたブッシュ・ジャケット。
当時の狩猟服であるツイードのノーフォーク・ジャケットはアフリカでは暑すぎるため、軽く涼しいコットンツイルやポプリンに生地を変え、立体的で大きなポケットでより機能的に改良されて出来た物だと考えられます。
ちなみに"Safari"(サファリ)はスワヒリ語で「小旅行」を意味します。
そこからアフリカでの動物狩り・野生観賞の旅行を指すようになり、サファリジャケットとも呼ばれるようになります。

機能性の高いこのジャケットは、英国軍や米国軍の亜熱帯用フィールドジャケットや、
ハンティング以外の様々なアウトドアシーンでも取り入れられています。


こちらは40'sくらいのボーイ・スカウトのブッシュ・ジャケットです。
テーラード・ジャケットがベースだと分る綺麗なシルエットです。
フロントには立体的で大容量のポケットが4つ。
後ろはウエストで絞られ、背中にはアクションプリーツで運動量を確保。
ノーフォーク・ジャケットの名残りのウエストベルト。
もともとは弾薬などの装備の為のベルトです。
以前はおっさんくさいイメージが強くて敬遠していたアイテムでしたが、
これはシンプルで格好良いと思い購入してみました。

が、少しサイズが小さく汚れや傷もあるのでまた作ってみようと。

現在、自分サイズに直しつつパターン作成中です。

出来あがったらまたブログでアップ致します。

Friday, June 22, 2012

Botton Down Shirts

ボタン・ダウン・シャツと聞くと60年代のイメージがとても強いと思いますが、
実際はとても古くから存在します。

ストアブランドの30'sのカタログにはスポーツ・シャツとして掲載されています。
このカタログを初めて見た時、ボタンダウンシャツ=60年代のイメージしか持っていなかった私は、
30年代には既に存在することにとても驚きました。

さらに調べると、その起源と言われるのはボタン・ダウン・カラーで有名な
ニューヨークの紳士服の老舗<ブルックス・ブラザーズ>。
1896年、その創業者の孫にあたるジョン・E・ブルックスが英国でポロ競技を観戦していた際、
選手の襟が風にあおられてバタバタしないよう衿先をボタンで留められているのを見てヒントを得、自社のシャツにその衿を取り入れて売り出したそうです。
シャツ(肌着)の釦が見える事を善しとはしない(ドレスでは無い)時代において、
ボタンダウンという機能性とデザインは、とても革新的で大きな評判を呼びアメリカ中に広がります。

又、ドレスやカジュアル・スポーツだけで無く、
1900年代初頭のワークウェアや、アメリカ陸軍航空隊のA-2(1931~)など様々なシーンでも取り入れられています。
ちょっとした事(衿がはためく)が生死に関わったり、作業の邪魔になったりする状況で、
衿が留まるという機能はとても重要な事でした。

50年代後半にはアイビーリーガー達の間で広がり始め、60年代に大流行します。

格式高いポロ競技から始まったボタンダウンシャツ。
スポーツをこよなく愛し、父や祖父の古き良き伝統を重んじるアイビーリーガー達に取り入れられた事はとても自然であったと思います。

Friday, June 15, 2012

5 Pocket Pants

現在では、カジュアルなファッションアイテムの一つとして
当たり前にあるコットンの5ポケットパンツ。

1940年代まで洋服は大きく分けてドレス、スポーツ、ワークに明確に区分されていました。

ただのワーク・ウェアに過ぎず、土臭くて野暮ったいイメージであったジーンズが、
戦後好景気の50年代に映画や音楽のスター(ジェームス・ディーンやマリリン・モンロー、エルビス・プレスリーなど)の影響で少しずつですがストリートファッションへと取りいれられて行きます。

それまでインディゴブルーだけであったジーンズですが、
58年にLEEがカウボーイのお洒落着としてコットンサテン地のウエスターナーを発売。
カラー化されたGジャンやジーンズの先鞭としてマーケットに受け入れられ、東部のアイビーリーガー達の間でも人気が広がります。
それに追随して61年にはLEVI'Sがコットンツイルのホワイト・リーバイスを発売。
西海岸向けにピケやサテンのカリフォルニアンシリーズも展開します。

各社の戦略もあった為か、
東部ではウエスターナー、西海岸ではホワイト・リーバイスが好まれたようです。
色もサンドベージュやライトグレー、セージグリーン、ブラックなど豊富にあります。
景気が良いとカラフルな色が流行ると言いますが、まさに、ですね。
流行に乗って他のワークブランドやストアブランドからも様々なカラージーンズが発売され、シルエットや色のバリエーションが増えたこともあり、若者に大きく取り入れられます。

当時(1965年)アイビーリーガー達の写真をみると、5ポケットパンツ率の高さに驚きます。

60年代は、ジーンズ=作業着 では無く、ジーンズ=ファッション が確立された時代です。

以降、サイケデリック、ヒッピー、パンク、サーフなど様々なファッションが流行しますが、
どの流行においても5ポケットパンツは重要なアイテムとして取り入れられてきました。

現在のストリートファッションの原点の一つだと思います。


今月末販売予定のOriginal 5 Pocket Pantsがとても楽しみです。

Friday, June 8, 2012

Ribbon Belt

アイビーの定番ベルトと言えば、リボンベルト。

レザーと布テープの組み合わせが気軽で楽に使用出来るアイテムです。

当時も今も少し派手な色の物が多いのですが、
このオリジナル・リボンベルトは大人っぽい落ち着いた色合いで、
トップスや靴の色に左右されず様々なコーディネイトに使えます。

コットンの5ポケットパンツや、

デニムはもちろん、

アイビーストラップパンツなどのカジュアルなスラックスには、
ドレスダウンでネクタイ代わりに。
クール・ビズには持ってこいです。

色は、ブラック×ブラウン/サンドベージュ×ブラックの2色。

バックル、ベルト先のレザーは2色とも型押しのブラック。
Original Waist &Shoulder 2 Way Bagでも使用している、”ヴォー・エプソン”です。
耐久性に優れ、型崩れし難い丈夫な革です。

バックルは内径25mmのホース・シュー型。
ニッケルメッキがとても上品です。

裏にはPIONEER TAILORINGのネームが付きます。

サイズは68cm~102cm(センターホール)で自由に調節することが可能です。
男女問わずほとんどのお客様に対応出来ると思います。
パンツや股上によって違うウエスト寸法を気にすること無く使用出来るので便利です。
ドレスダウンに、カジュアルに、スポーツに、
アイビーに限らず、幅広く使えるアイテムです。 

"Original Ribbon Belt"

Col.

c/#.1   BLACK x BROWN

c/#.2  SAND BEIGE x BLACK

Size: 68cm~102cm(Free Size)
Price: ¥7,140-(税込)

 

その他詳細はこちらもご覧下さい。

Saturday, June 2, 2012

Original Hat

通年使用できるアイテムはもちろんいつでも欲しいのですが、
夏には夏の、冬には冬の、その季節に応じたアイテムが必要になってきます。

痛いくらいの日差しが続く夏にはハットやキャップなどの被り物が必需品です。
特に天然素材を使用したハットは遮光性や通気性に優れ、軽く、見た目も涼やか。
夏には欠かせません。


下の写真は私物の夏用ハットです。
右は英国製の帽体物、黒い方はブレード物のハットです。

*帽体物は、天然素材を手で編み上げて出来た帽子の原型です。
*ブレード物は、細長いテープ状の素材(ブレード)をぐるぐる縫い上げて出来た帽子の原型です。

当時はどちらもいいなと思って購入しているのですが、、、。

こちらと比べると、格の違いが歴然です。

今回、WARP AND WOOFで販売予定のOriginal Hatは、
上質なブンタール素材を熟練の職人の手作業によって編み上げ成型された最高峰のハットです。


私物の帽子が農作業用(実際そうだと思いますが)にしか見えません。

麻のジャケットに合わせてクラシックにも、
ポロシャツやボタンダウンシャツに合わせてスポーティにも、
グレードの高い物だからこそドレスにもカジュアルにも決まります。

ワードローブの一つに加えたい、欲しいと思えるアイテムですが、
黒もナチュラルもどちらも格好良いので悩みます。

出来あがって来るのが楽しみです。


詳細はこちらをご覧ください。