Friday, June 15, 2012

5 Pocket Pants

現在では、カジュアルなファッションアイテムの一つとして
当たり前にあるコットンの5ポケットパンツ。

1940年代まで洋服は大きく分けてドレス、スポーツ、ワークに明確に区分されていました。

ただのワーク・ウェアに過ぎず、土臭くて野暮ったいイメージであったジーンズが、
戦後好景気の50年代に映画や音楽のスター(ジェームス・ディーンやマリリン・モンロー、エルビス・プレスリーなど)の影響で少しずつですがストリートファッションへと取りいれられて行きます。

それまでインディゴブルーだけであったジーンズですが、
58年にLEEがカウボーイのお洒落着としてコットンサテン地のウエスターナーを発売。
カラー化されたGジャンやジーンズの先鞭としてマーケットに受け入れられ、東部のアイビーリーガー達の間でも人気が広がります。
それに追随して61年にはLEVI'Sがコットンツイルのホワイト・リーバイスを発売。
西海岸向けにピケやサテンのカリフォルニアンシリーズも展開します。

各社の戦略もあった為か、
東部ではウエスターナー、西海岸ではホワイト・リーバイスが好まれたようです。
色もサンドベージュやライトグレー、セージグリーン、ブラックなど豊富にあります。
景気が良いとカラフルな色が流行ると言いますが、まさに、ですね。
流行に乗って他のワークブランドやストアブランドからも様々なカラージーンズが発売され、シルエットや色のバリエーションが増えたこともあり、若者に大きく取り入れられます。

当時(1965年)アイビーリーガー達の写真をみると、5ポケットパンツ率の高さに驚きます。

60年代は、ジーンズ=作業着 では無く、ジーンズ=ファッション が確立された時代です。

以降、サイケデリック、ヒッピー、パンク、サーフなど様々なファッションが流行しますが、
どの流行においても5ポケットパンツは重要なアイテムとして取り入れられてきました。

現在のストリートファッションの原点の一つだと思います。


今月末販売予定のOriginal 5 Pocket Pantsがとても楽しみです。

No comments:

Post a Comment