Friday, June 22, 2012

Botton Down Shirts

ボタン・ダウン・シャツと聞くと60年代のイメージがとても強いと思いますが、
実際はとても古くから存在します。

ストアブランドの30'sのカタログにはスポーツ・シャツとして掲載されています。
このカタログを初めて見た時、ボタンダウンシャツ=60年代のイメージしか持っていなかった私は、
30年代には既に存在することにとても驚きました。

さらに調べると、その起源と言われるのはボタン・ダウン・カラーで有名な
ニューヨークの紳士服の老舗<ブルックス・ブラザーズ>。
1896年、その創業者の孫にあたるジョン・E・ブルックスが英国でポロ競技を観戦していた際、
選手の襟が風にあおられてバタバタしないよう衿先をボタンで留められているのを見てヒントを得、自社のシャツにその衿を取り入れて売り出したそうです。
シャツ(肌着)の釦が見える事を善しとはしない(ドレスでは無い)時代において、
ボタンダウンという機能性とデザインは、とても革新的で大きな評判を呼びアメリカ中に広がります。

又、ドレスやカジュアル・スポーツだけで無く、
1900年代初頭のワークウェアや、アメリカ陸軍航空隊のA-2(1931~)など様々なシーンでも取り入れられています。
ちょっとした事(衿がはためく)が生死に関わったり、作業の邪魔になったりする状況で、
衿が留まるという機能はとても重要な事でした。

50年代後半にはアイビーリーガー達の間で広がり始め、60年代に大流行します。

格式高いポロ競技から始まったボタンダウンシャツ。
スポーツをこよなく愛し、父や祖父の古き良き伝統を重んじるアイビーリーガー達に取り入れられた事はとても自然であったと思います。

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