Wednesday, January 30, 2013

トラウザーズ仮縫いです。

1910'sタイプのトラウザーズ。
パターンが出来ましたので形の確認のため、仮縫いです。
 形を見るだけなので、履ける必要最低限の縫製で仮縫いです。
いくつか修正していますが、オリジナルと比べて見た目の違いは殆どありません。
早速、履いてみます。
私物資料を履いた時に尻下部分に出ていた過剰なゆとり(シワ)は、修正して程良いゆとりに
履いていて見栄えも良く、バッチリです。
10'sのカタログです。かなり近い雰囲気。

トラウザーだけではちょっと地味なので、
上に、企画中の英国軍の4つ釦のジャケットを羽織ってみます。
時代はまだまだイギリスの影響が色濃く残る1900年代初頭のアメリカです。
そんな時代のトラウザーですので、60年代のアイビー・ジャケットの基でもあるイギリスのスクール・ジャケットやサック・ジャケットとは相性良く、同じ源流のこのジャケットともよく合います。
サンプルが出来たらまたアップ致します。

Friday, January 25, 2013

アジャスタブル・ベルト

先日入荷のオリジナル・アジャスタブル・ベルト。
アウトドア・バッグ・シリーズと同素材ですので、アウトドア・スタイルには勿論ですが、
リボン・ベルトと形は一緒ですのでアイビー・スタイルにも相性良く、ばっちりハマります。

いろいろとアイビーっぽい感じで組み合わせてみました。

まずは、ライト・ブラウン。
明るい色の組み合わせが爽やかで大人っぽい雰囲気。
とてもシンプルですが、ベルトが良いポイントになります。
軍パンのグリーンにもよく合います。

次にダーク・ブラウン。落ち着きます。
ライト・ブラウンもそうですが、レザーとテープのグラデーションが絶妙です。
中間色やダーク・トーンの洋服によく馴染んでくれます。
バスクシャツに軍パンでラフに。

最後にブラック。引き締まります。
アイビーらしくはありませんが、オール黒もやはり格好良いです。
ブラックサテンからブルーデニムへ。
上からカーディガンを羽織って。
ベルトがチラ見えなこの感じが私は好きです。

前回のリボン・ベルトはポイントのラインがアイビーらしく、軽快でスポーティな印象ですが、
今回のアジャスタブル・ベルトはラインが入らないだけで、大分雰囲気が変わります。
無地で地味にも見えますが、だからこそより大人っぽく渋く決まります。
コーディネートに取り入れ易い使い勝手の良いベルトです!

仕様や価格等、詳細はこちらをご覧下さい。

これから販売予定のビル・フォード・ウォレットと色合わせで使うのもお洒落です。

Tuesday, January 22, 2013

インしないシャツ。

ラフな着こなしや、アウター使いする場合なんかは外に出して着るのも有りですが、
シャツはもともと下着ですので、タック・インする事を前提に作られています。

そんな中、最近気になるのが1950年代から1960年代に良く見られるコレ。
短い着丈(ウエスト丈)のインしない前提で作られたシャツ。
シャツだけどインしない、ちょっと変わったシャツです。
上半分を見るとシャツですが、裾が太めの三つ折りで
後ろ脇の釦で絞れる仕様になっているのでジャケットにも見えます。
この形のシャツのラベルにはだいたい”Shirt-Jac”の名前が入り、
その名の通り、シャツとジャケットの合いの子的な意味合いだと思います。

インしないラフさと、Y体のシルエットが男らしく、格好良いです。

トラッドやアイビーは勿論大好きですが、
こんな感じのちょっと不良な雰囲気も最近気になります。

Monday, January 14, 2013

バンダナ候補その2

前回紹介したバンダナも良いですが、それ以外にこんなものも有りかと。


第一次世界大戦時のファースト・エイド・キットの一つ、三角巾。
戦場で負傷した時の応急処置(ファースト・エイド)の包帯の巻き方が描かれています。
説明書+三角巾で一石二鳥の合理的なアイテムです。
当時のイラストが何とも言えず素敵です!
さすがに三角のままは使いづらいので実際作るとしたら四角に。



もう一つはこれ。J.C Pennyの三色使いのバンダナ。レアです。
モンゴメリー・ワードやシアーズと違い、J.C Pennyは60年代までカタログ販売していなかったので資料が少なく正確には分かりませんが、生地感を見ると、40’s以前の物かと。
 赤ベース、紺ベースは実際に存在しますが、存在しない黒ベースも欲しいところ。

黒×グレー×白のモノトーンをシュミレーション。
やっぱり格好良い。
黒×オレンジ×白、黒×ブルー×白も良いです。
通常の2色(ベース色+白)のバンダナもシンプルで使い易いですが、
3色になると一気にカラフルさが増して楽しいです。

こんな感じで色々作りたいものがあるので、まだもう少し悩み中です。


Friday, January 11, 2013

バンダナ

季節関係なく、年中使用するバンダナやハンカチ。
私にとって消耗度の高いアイテムの一つですが、
少なくなりつつあるビンテージを使うのは、さすがに勿体ありません。


ビンテージは増える事はありませんので、使えば減る一方です。

そこで、また新たに何種類か作りたいなぁと、。

候補としては、

こんなダイヤ・ドット柄( シアーズのカタログ)や、

シンプルだけど、珍しいデザインのドット柄、

これも珍しいカウ・ボーイの記号柄。オリエンタルな雰囲気です。
黒ベースも良いです。
(画像を加工してみました。)

お気に入りの一つ、クレスト(紋章)。
ドレスにもカジュアルにも幅広く使える柄です。
これも黒ベースに。
かなり格好良しです。

ザックリと紹介しましたが、まだまだ思案中検討中の段階です。

詳細はまたアップします。

Tuesday, January 8, 2013

資料からの推測

先日から紹介しているトラウザースですが、
資料の画像等で気付いた方もいるかと思いますが、
よくよく見ると、センタープレスが曲がっています。
実際はプレスが曲がっているのではなく、タテの地の目の取り方の問題です。

本来、設計上の中心にタテの地の目を合わせて生地を裁断しますが、
この資料は脇線に地の目を合わせている為、センター・プレスが曲がって見えてしまいます。
無地ならまだしも、せっかくのストライプが台無しです、。

脇に地の目を合わせたのは生地効率を考えての事だと思います。
セルビッチ(ミミ)付きのジーンズと一緒ですね。
以前紹介したラブラドールパーカでも同じ様な説明をしています。以前のブログはこちらから。
前開き部分もこのように取った方が効率が良かったのでしょう。
タテヨコ逆の地の目です。
裏の仕様は手縫い部分が2か所だけでとても少なく、
大部分をミシンで縫えるように簡略化された作りになっています。
縫い代処理のロックミシンも通常は生地の色に合わせて糸の色を変えますが、生成り一色です。
糸を変える必要が無いので工程が少なく済みます。
ポケットの袋も2工程かかる袋縫いではなく、ロックミシンで一発。

他にも色々ありますが、このトラウザーは、見た目と仕立ての良さを追求したテーラー・メイドでは無く、
作業効率やコストなどの量産性を重視したジーンズ同様ワーク向けのアイテムだったのでは、
と推測されます。
ただ、形がスラックス・タイプで生地もドレス寄りのストライプなので、
ワーカー達の制服だったり、ブルー・カラー向けのお洒落着だったのかもしれません。

こんな感じで、形や仕様、仕立て、使用している生地などから色々なことが推測出来ます。

きちんと仕立てられたテーラー・メイドではありませんが、
現在の常識ではありえない生地の使い方や縫製仕様など、
当時の背景が分かり易いアイテムもとても面白く、勉強にもなります。

良いところは残しつつ、直すところは修正してサンプルに活かしたいと思います。