モカシンはご存じの通り、元々はアメリカのネイティブ・インディアンが履いていた手作りの靴です。
種族や地域により形は様々ですが、ソールとアッパーが一枚革で出来ており、
それに甲部分を縫い合わせた単純で原始的な製法の靴です。
脱ぎ履きし易く、とても足にフィットする構造です。
1930'sのカタログにはキャンプ用品のページに一緒に掲載されています。
スリッポンタイプはテントの出入りや散策などサンダルやスリッパ代りとして、
防水性と強度を高めた構造のブーツはハンティングや釣りに使用されるなど、
当時は主にアウトドアのギアとして取り入れられていました。
ドレスでもワークでもないアウトドアだけの地味な存在だったモカシンを見直し、
ファッションとして取り入れたのが60年代アイビーの時代です。
古き良き物を、ですね。
下の写真は私物の60'sの物です。
流行により大量生産化された物なので形も不細工でディテールも雑ですが、
サイズが良いので気に入って履いています。
ソールが減って来たので、履き潰してしまう前にもう何足か欲しいなと思っていました。
そこで、造りは簡単なので自分で作ってみよう!と。
まずはいつも通り仮縫いをします。
型紙を作って、
裁断します。
仮縫いですので革では無く厚手の生地を使いました。
土踏まずのくびれを作るために、中央のダーツをジグザグミシンで縫い合わせます。
次に踵部分を作ります。
足首周りの紐通しを縫ったら、
甲部分と本体を紐で本体を寄せながら繋げていきます。
最後に紐を通して、
完成です!
縫製自体はとても簡単ですが、
形は納得出来る物ではありませんでした。(写真では分りづらいですが)
シンプルだからこそ形はとても大事です。
どうせなら30'sのカタログにあるような格好良い物を作りたいと思っていますので、
これから修正です。
修正したらまたブログでアップ致します。
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