Friday, October 19, 2012

アノラック

私はプルオーバー物が好きで、レース・アップやハーフ・ジップ、プルオーバーのB.Dシャツなどと、
古着屋で見つけてはついつい買ってしまいます。

楽にスッポリと被れるアノラック(Anorak)もその一つです。

元々はアラスカ先住民イヌイットがアザラシ皮をなめして裏に毛を張り付けて作ったフード付きの防寒着が原型のようです。

開きや縫い目が少ない分、雨や風の侵入も少なく済みます。
その実用性や機能性の高さからアノラックの形状は、山岳登山などのアウトドアに用いられたり、海軍や山岳部隊などの軍にも採用されています。

生地は様々で、ナイロン、コットン/ナイロン、ウール、コットンだと吸水性が低いサテンと、
撥水性の良い素材が使われますが、
本気度の高いアウトドアや、命に関わる状況が想定される軍用では、当時では最高の防水性であったラバー・ボンディング(ゴム引き)の生地も使用されています。

風雨の侵入が懸念されるファスナー部分も、
ムシ隠しの仕様や、裏にフラップを付けたりと、工夫された作りです。
ポケットも水が入らない仕様です。


この手のアノラックはTAKE IVYの写真集でも雨の場面で何枚か見られます。
見た目の質感から左はナイロン、右はゴム引きでしょうか?
ゆったりとしたシルエットのアノラックに細身のパンツ。このバランスがとても良い感じです。

肌寒くなった今の季節もそうですが、春先や梅雨時期にも、インナーを調節すれば真冬でも、3シーズン使用出来る重宝なアイテムです。

こんな企画も考え中ですが、、、。


私は好きですが、一般的にニットでは無いプルオーバーは敬遠されがちですし、
50年以上前のビンテージではありますが、古着では高価なアイテムとは言えません。
当時は安価に作れた商品でも、物価や人件費(縫製工賃)が違う現在ではどうしても高くなってしまいます。
ゴム引きで作るのも、ナイロンで作るのもそんなに値段は変わりません。

そこら辺をクリア出来れば、です。

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