Tuesday, September 18, 2012

ジャケットの袖

仮縫いしたジャケットの袖を修正して付け変えました。
 
細身の身頃とのバランスを考えて袖も少し細く、丈も増やしました。
 
左が修正した袖、右が前回の袖です。
 
見た目だけのただ細くて窮屈な袖ではなく、
細いながら動き易さも重視したスポーティな袖です。

 
袖のいせ込みの入れる位置や配分も変えて、より動き易い袖になる様に調整します。
( "いせ込み"とは、平面である布地を立体的にするために、
タックやギャザーにならないように寸法を短く調節する技法の一つです。)
前回の袖山(右)と比べると分りますが、ヨーロピアン寄りのショルダー・ラインから
Ⅰ型ジャケットの特徴でもある肩から自然に流れる丸みがあるショルダー・ラインになります。
 
真下ぎみに落ちる袖(写真右)から、前への腕の振りも強くしました(写真左)。
大抵の人は、腕を下ろしたとき真横よりも前側に腕が来ますので、
より体の形に沿った袖と言えます。
これにより、前方への腕の動き易さも格段に良くなります。
 
ついでに位置確認のため、胸箱ポケットと腰パッチ・ポケットも付けてみました。
大ぶりの腰ポケットにシャープな胸ポケットが良く合います。
全体のバランスもイイ感じです!
 
時間が掛かりましたが、これでパターンはオーケー。
これから本番用のパターンを作り、サンプル作製に入りますが、
生地やボタンを選んだりするのも楽しみの一つです。

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