ジャケットが完成しましたので、次はトラウザーを。
ベースは1910~20年代(おそらくですが)の私物の資料です。
写真の撮り方の遠近でテーパードが強く見えますが、実際は裾巾19cm程度の細めのストレートです。
細すぎない丁度良い太さです。
1910~20年代というと、ちょうどアイビー・リーガー達のお祖父さん世代で、オックスフォード・バッグスと言われる極太のパンツが流行する前の時代です。
3つ釦のジャケットに、資料と同様の細身のトラウザースが60'sアイビーの”基”を感じさせます。
(『00's-40's VINTAGE FASHION』より)
シルエットは良いのでそのままに、ディテールも資料とほぼ同様にする予定です。
ウエストはベルト切り替えが無いタイプで、ベルトループが付きます。
当時サスペンダー釦のタイプと、ベルトループのタイプ両方あったようです。
両脇ポケットは縫い目利用のポケットが付きます。
フロントのコイン・ポケットや後ろポケットは、極細の玉縁ポケット。
出来るだけ細く指先で揉み出すようにして作るので、揉み玉縁ポケットとも言われます。
フロントはボタン・フライで、木製の釦が使用されています。古さを感じますね。
裏の仕様は通常のスラックスと同じような仕様です。
と、ディテールと言ってもこの位で、とてもシンプルなトラウザーです。
このシンプルさが私は好きなのですが少し物足りない気もしますので、
下の画像のように後ろのダーツにシンチ・バックを挟み込むのも有りかな、と。
サンプルの素材なども色々と考えつつ、パターン作製中です。
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