Saturday, November 24, 2012

裁断。

ラブラドール・パーカのサンプル用の生地が届きました。
コットン×ナイロンの素材感が最高です!

早速、裁断に入ります。
まずは大きな容量を締める身頃から。

身頃を裁断して余った部分でフードやポケットなど細かいパーツを、なるべく無駄が出ないように取っていきます。
無駄なく裁断出来ればその分使う生地も少なくて済み、それが値段にも反映されますしエコでもあります。

袖の裁断です。
通常は写真の様に、袖の中心を生地のタテの地の目(地の目:布地のタテやヨコの織り目の事)に合わせます。
出来た時の仕上がりは綺麗ですが、見ての通り左右に無駄な部分が出来てしまいます。

当時ワーク・ウェアやアウトドア・ウェアにおいては、見栄えももちろん重要ではありますが、丈夫さと機能の高さ、更に安価である事が求められました。

無駄を無くし多くの枚数を効率良く取れるように、生地巾に合わせて地の目を変えたり、切り替えが入ったものがビンテージの物によく見られます。

ミミ(セルビッチ)を使ったジーンズや古いワーク・シャツに見られる袖の切り替え、ワーク・パンツの股の切り替えも同様で、無駄を省き量産の効率を上げるために考えられた仕様です。


当時の資料は袖下のラインに生地のタテ目を合わせています。

このように取るよりも、


このように取った方が巾の狭い生地に対応出来ます。

ただ、サンプルはオリジナル通りではなく、袖の中心を地の目に合わせて取りました。
今回使用する生地の巾が広めなので、この方が無駄なく裁断出来ます。

これで全パーツの裁断が終了です。

次は縫製に入ります。

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