パーカ縫製中ですが、縫い代の始末について。
オリジナルのパーカは、ワーク・ウェアやシャツなどでよく使用される、
2本針の環縫いミシン(チェーン・ステッチ)で巻き縫いされています。
巻き縫いは、下の写真のように縫い代を互い違いに噛みあわせながら縫製していく始末です。
生地端が完全に隠れるので表も裏も綺麗に仕上がり、とても丈夫です。
更にチェーン・ステッチは通常の本縫いミシンに比べて解れにくく、
摩擦などで途中糸が切れても一気に解れたりする事が少なくて済みます。
ミシンに巻き縫い用のラッパ(生地を噛み合わせるための金具)を取り付けて縫えば、
生地端の処理と縫製が1工程で出来る作業効率の良い始末の仕方でもあります。
ただ、2本針環縫いミシンはとても高価で、しかも巻き縫いの縫製には技術も必要ですので、
これを持っている工場さんは限られてしまいます。
これを持っている工場さんは限られてしまいます。
今回のサンプルは工場さんには出さず事務所で作るので普通の本縫いミシンを使用します。
2本針環縫いミシンよりも手間は掛かりますが、巻き縫いで作製中です。
2本針環縫いミシンよりも手間は掛かりますが、巻き縫いで作製中です。
試し縫いです。
先にそれぞれアイロンで折っておきます。
直線どうしを合わせる場合は不要ですが、曲線の場合は噛み合わせがずれないように
2つを仮止めします。
仮止めしたら縫い代を噛み合わせて、1本目のステッチを入れます。
続けて、2本目のステッチ。
仮止めのミシンを抜いて、
ようやく1つの縫い目が出来あがります。
1つの縫い目におおよそ6工程掛かり大変ではありますが、サンプルはこれで進行中です。
当時のヴィンテージ同様の雰囲気を得るためには形やデザインはもちろん
こんなちょっとした縫製仕様も重要な事だと思います。
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